【体験談】私立にも合格して国立小へ。国立小を選んで良かったと思う点

小学校受験
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こんにちは、しまうまママです。このブログは、私立小中高一貫の女子校を卒業したワーママである私が、娘と共に挑んだ小学校受験の記録を綴っています。

わが家の受験結果は、国立1校のみ抽選落ち、その他の受験校(私立・国立・都立)はすべて合格をいただくことができました。
もともと私立を第一志望として受験勉強をしてきましたが、国立にも挑戦してみようという気持ちで出願。一次抽選が通り、私立合格をいただいた後の日程で国立の入試があったため、そちらも受験しました。結果、合格をいただき、最終的に国立小学校への進学を選びました。


前回の記事では、国立小学校に進学してから感じた“ちょっとした後悔”について正直に書きました。


今回はその続編として、わが家が実際に国立に通わせてみて「これは国立で本当によかった」と強く感じているポイントをまとめていきます。

私立にも合格をいただき、迷った末に国立を選んだわが家。進学して初めて見えた“国立ならではの良さ”は、想像以上に大きいものでした。


① 国立小の“授業の面白さ”は本物だった

国立に入学してまず感じたのは、授業そのものがとにかく面白いということ。

よく「国立は子どもが研究対象だから授業が実験的になりがち」と言われますが、実際に見ていると、それが悪い意味ではなく、むしろ“創意工夫に満ちた授業”としてプラスに働いていると感じます。

先生方は「ここで教えたい」という熱意や研究テーマを持ち、授業そのものを探究している方ばかり。
だから、授業の背景に明確な意図があり、子ども達も自然と引き込まれるのです。

研究授業の日には、全国から多くの教員が授業の見学に来ます。

  • 思考を引き出す問い
  • 体験ベースで深まる理科や生活科
  • 自分の言葉で表現する国語
  • 劇やゲームを取り入れたアクティブな学び

ただ座って聞くだけではない、“生きた授業”だと感じます。


教員は研究者でもある

国立の先生は、教育書の執筆や教育雑誌への寄稿をしている方が多く、
先生の名前を検索すると本やイベント出演が出てくる、なんてことも珍しくありません。

大学との共同研究や研究授業に関わる先生も多く、
「先生自身が学び続けている学校」という印象があります。

そして研究を創意工夫を凝らした授業に生かしてくださっています。


校長室が“ひらかれた場所”になっている

休み時間には、子ども達はふらっと校長室へ遊びに行きます。校長先生の用事がない時は生徒に開かれています。

本を読む子
校長先生と話している子
問題集を解いている子

娘曰く、
「他の学年の子がいて、なんだか楽しい場所」
とのこと。
大人との距離が温かく、安心感のある学校だと感じます。


教室ごとが“テーマパーク”のようで楽しい

先生の専門がそのまま教室の雰囲気に反映されているのも国立ならでは。

理科の先生のクラス → 昆虫・カエルなど生き物がたくさん
国語の先生のクラス → ジャンル別の本棚が並ぶミニ図書館
社会の先生のクラス → 調べ学習の模造紙が壁一面に掲示

どの教室も「その先生らしさ」で溢れていて、子ども達のワクワクを刺激してくれます。


② “きっちりしすぎていない”からこそ伸びる

私が私立女子校で育ったからこそ感じるのですが、国立小は良い意味で必要以上にきっちりしすぎていません。

行事でも日常でも「整列の美しさ」「礼儀の徹底」ばかりを求められることはなく、
それよりも 子ども自身が全力で取り組む体験 に重きが置かれています。

もちろん、これには賛否があります。
例えば、

登下校のマナー
制服の着こなし
持ち物管理

これらは私立ほど徹底されていない面もあります。

よく言えばのびのび、悪く言えば“やや緩い”。
ここは、各家庭の教育方針によって相性が分かれる点かもしれません。


行事は“本気でやりきる”ことに価値がある

行事には力を入れていますが、
目的は「整列の美しさ」や「礼儀の徹底」ではありません。

思いきり走る
思いきり踊る
思いきり表現する
仲間と協力してやり遂げる

という“本質的な体験”が詰まっています。

その結果として、娘も確実に体力・精神力が鍛えられ、たくましくなっていると感じます。


③ “費用対効果”は何より大きい

これは前回の記事にも書きましたが、国立のメリットとして外せないのが費用面です。

もちろん、金銭的余裕があるご家庭には関係ないかもしれません。
でもわが家のような一般家庭にとって、学費が抑えられるのは非常に大きい。

その分、子どもの個性に合った習い事、体験、旅行、本や教材にお金を回すことができます。


④ 進路が“大学附属の制約”に縛られない

大学附属の私立では、進学先の大学に医学部がなかったり、
海外大学進学を推奨していなかったりと、
学校によっては将来の選択肢が狭まるケースがあります。

もちろん、子どもが強い意志を持っていれば関係ない話なのですが、
実際には内部進学ありきの雰囲気の中で決断が左右されることもあります。

国立小は、いい意味で“どこへでも行ける”。
進路の幅が初めから広く、
子どもの興味や可能性に合わせて自由に選べるという安心感があります。

ただ、小中高と完全なエスカレーターではないので、通常の受験ほどではなくてもきっちり勉強をする必要があります。我が家ではその緊張感が勉強への一つのモチベーションになっていると考えていますが、好みが別れる部分かもしれません。


まとめ:国立小は“合う家庭には本当に合う”学校

国立小は一言で「お得」「のびのび」と語られがちですが、実際に通わせてみると、その魅力はもっと奥深いものでした。

授業の面白さ
先生の専門性と自由な教室
開かれた校長室
行事の質の高さ
子どもの体力と自信の伸び
費用対効果
進路の自由度

これらは、私立とは違った価値であり、
わが家にとっては「国立を選んでよかった」と心から思える理由です。

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