子どもの“なぜ?”を育む──わが家で大ヒットした科学絵本
大人気の「かがくのお話25」シリーズって、何歳から読むのがいいの?──そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
このシリーズは、対象年齢:3歳〜小学校低学年(読み聞かせは3歳〜、自分で読むなら6歳〜)と、幅広い年齢で楽しめる科学絵本です。
わが家でこの絵本シリーズに出会ったのは、子どもが3歳のとき。書店でカラフルな表紙が平積みされているのを見て、子どもが「これ読んでみたい!」と興味を示しました。
試しに1冊読んでみると、擬音語たっぷりのリズミカルな文章と親しみやすくユーモラスな絵にすっかり夢中!「もう1回読んで!」のリクエストが止まらず、すぐにシリーズを揃えることに。
繰り返しの読み聞かせを通じて、子どもは自然と科学的な視点に触れていきました。4歳頃には、自分一人で繰り返し読むようになり、お話の中で得た知識を披露して、親や先生が驚くととても嬉しく自信につながったようで、さらにさまざまな図鑑や科学の本にどんどん興味を広げていきました。
わが家の実感としては、3〜4歳くらいが「かがくのお話25」シリーズを楽しむベストタイミングだったと感じています。
今では、国立科学博物館や科学館めぐりが家族のお出かけの定番に。小学生になった今では、私のほうが「それ、どういうこと?」と教えてもらうことも増えました。
今回は、そんなわが家で大ヒットした「かがくのお話25」シリーズについて、
シリーズの魅力はもちろん、3〜4歳児への読み聞かせのポイント、わが家での活用法、さらにこのシリーズのあとにどんな本へステップアップしたかまでをご紹介します。
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「かがくのお話25」シリーズの魅力
① 短くてテンポが良い!集中が続くストーリー構成
1話完結のショートストーリー形式で、各話は見開き3〜4ページ(全体で8〜10ページほど)。テンポがよく、読み聞かせの途中で飽きにくいのが特長です。「あと1話だけ!」とついつい何話も読みたくなる、絶妙なボリューム感です。
② 絵のタッチが多彩で、毎回ワクワク
1話ごとに異なるイラストレーターが描いているため、話によって絵の雰囲気や色づかいが変わります。そのたびに新鮮な気持ちで読めるので、飽きることがありません。
③ 身近な“ふしぎ”を、親しみやすい物語で
植物、動物、空、体、暮らしの中にある「なぜ?どうして?」をテーマに、キャラクターたちが繰り広げるフィクション仕立ての物語。科学的な知識への導入としてぴったりで、小さな子にも親しみやすい構成です。
④ 読んだあとに“知識”が深まる仕掛け
物語のあとには、テーマに関連した図解ページ(見開き1ページ)がついています。まずは大人が目を通しておくと、子どもが「もっと知りたい!」となったときに一緒に理解を深めやすいと思います。
⑤ 実験コーナーで「やってみたい!」を応援
図解ページの最後には、家庭でもできる「やってみよう!」実験が紹介されています。〈楽しむ→わかる→やってみる〉の流れで、体験を通じた理解がどんどん深まります。
子どもの好奇心をくすぐる全25話のテーマ
『ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』では、7つの分野にわたる全25話を収録。身近な科学の題材がたくさん登場します。
分野 | お話のテーマ |
---|---|
植物 | どんぐりの仲間にはどんなものがあるか、豆をまいたらどうなるか、タンポポの生態 |
昆虫 | 蚊に刺されるとかゆい理由、テントウムシの生態、アゲハチョウの一生、セミが大声で鳴く理由 |
食べ物 | 納豆のネバネバの正体、スイカとメロンの違い、そばとうどんの違い |
動物 | 恐竜とは、動物のしっぽの役割、人間と魚の呼吸の違い、猫の生態、鳥が飛べる理由・飛べない理由 |
暮らし | トイレのうんちはどこへ行くか、食べ物を腐らせるバイキンとは、スマホビデオ通話のしくみ、電気供給の流れ |
体 | 涙の役割、赤ちゃんがお腹でどう育つか |
空 | 空の向こうは何があるか、星が昼間見えない理由、月がついてくるように見えるのはなぜか |

続編や関連シリーズで“もっと知りたい”を深めよう
このシリーズには続編やテーマ別の派生本も豊富です。まずは幅広く好奇心をくすぐる『ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』『考える力を育むよみきかせ もっと!かがくのお話25』から始め、興味が湧いた分野を深掘りしていくのがおすすめです。
汎用型シリーズ(いろいろな分野を広くカバー)
- 『ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』
- 『考える力を育むよみきかせ もっと!かがくのお話25』
分野特化型シリーズ(好きなテーマに特化)
- 『ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ いきもののお話25』
- 『ぐんぐん考える力を育むよみきかせ きょうりゅうのお話20』
- 『ぐんぐん考える力を育むよみきかせむしのお話20』
- 『ぐんぐん考える力を育むよみきかせうちゅうのお話20』
興味が深まったら、科学の図鑑や読み物へステップアップ!
絵本をきっかけに「もっと知りたい!」という気持ちが芽生えたら、図鑑や科学読み物へのステップアップもスムーズです。読み聞かせから始まった興味が、自発的な学びへとつながっていきます。
おすすめ図鑑・読み物
- 『小学館の子ども図鑑 プレNEO 楽しく遊ぶ学ぶ ふしぎの図鑑』
- 身近な「なぜ?」に答えるビジュアル豊富な図鑑。親子で一緒に楽しめます。
- 『はじめての自然科学366 読みもの&クイズで知識と教養がグングン身につく!』
- 一日1ページ、短い読み物とクイズで自然と知識が深まる構成。習慣化にもぴったりです。

わが家では、こうした図鑑を読み進める中で、「恐竜が好き!」という子どもの関心が明確になりました。そこからは恐竜・化石・古生物に関する本をたくさん集めて読書を楽しんだり、全国の恐竜博物館を巡るなど、興味の幅がどんどん広がっています。
まとめ|科学好きになる第一歩に、「かがくのお話」シリーズの力を
科学への興味は、「なんで?」「おもしろい!」という気持ちから始まります。
難しそうに見える内容も、物語を通せば子どもは楽しく自然に吸収していきます。
まずは読み聞かせから、親子で楽しい“かがくの時間”を始めてみませんか?
「かがくのお話」シリーズ、心からおすすめです!
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