科学好きな子どもの「もっと知りたい!」を伸ばしたい。 そんなときに検討したいのが、サイエンス教室です。
今回は、我が家が実際に体験してきた「栄光サイエンスラボ」と「ベネッセサイエンス教室」を比較レビューします!
まず・・・「サイエンス教室」と「自然教室」
科学系の教室には主に2種類あります。
- 自然の中で学ぶ自然教室(→関連記事:【自然が教科書!】早稲田こどもフィールドサイエンス教室で学ぶ“本物の科学体験”)
- 室内で実験・観察を行うサイエンス教室(今回記事)
今回は、後者である「サイエンス教室」の中から、実際に我が家が体験してきた2教室を詳しく紹介します。
栄光サイエンスラボの特徴
栄光サイエンスラボでは、実際に開講されている通常クラスに、体験生として参加することができます(体験費:3,300円)。単なる見学ではなく、在籍生と一緒に実験や工作に取り組めるため、教室の雰囲気や学びの深さをリアルに体感できました。
授業は年齢ごとに分かれており、入会金・教材費等は別途で
- 幼児コース(月1回60分):5,400円
- 小学生コース(月2回90分):11,800円~12,960円
白衣とゴーグルを着用し、本物の科学者になったような気分で取り組むことができ、子どもたちのワクワクを引き出してくれます。
講師陣は理系の専門知識を持つ先生方で、専門的な内容も子どもにわかりやすく、楽しく伝える工夫が随所に見られました。内容だけでなく、子どもの関心を引き出す「問いかけ」や「予想→観察→考察」といったサイクルを大切にしており、自然と科学的思考力が育つよう設計されています。
また、中学受験対応コースもあり、小学6年生になると受験によく出題される理科実験(浮力・溶解度・水の性質など)を、実体験として学ぶことができます。実際に通塾していた生徒の中学入試の合格実績も公式サイトに掲載されており、受験を意識しているご家庭にも安心です。
授業の最後には「ふりかえりプリント」が配布され、実験内容や気づきを整理して書くことで、学んだ内容を定着させる工夫もされています。年間を通して、物理・化学・生物・地学の4分野をバランスよく学べるカリキュラムになっており、幅広い理科の土台をつくるのに最適です。
ベネッセサイエンス教室の特徴
ベネッセサイエンス教室の体験は、実際の授業に入るのではなく、体験希望者向けに特別に用意されたプログラム(30〜40分程度)+保護者向け説明(トータル1時間半)です。子どもが実験を行う様子を見て、保護者には教室の方針やカリキュラムの説明が丁寧に行われます。
月謝は入会金・教材費等は別途で
- 幼児コース(月1回60〜90分):6,600円〜9,075円
- 小学生コース(月1回120分):12,100円
こちらも、白衣とゴーグルを着用し、本物の科学者になったような気分で取り組むことができ、子どもたちのワクワクを引き出してくれます。
この教室の大きな特徴は、「どうなると思う?」という問いかけを通じて、子ども自身が仮説を立て、自分の言葉で考えを表現する時間をしっかり取っている点です。答えをすぐに与えず、考える力を育む指導スタイルが印象的でした。
また、授業で行った実験は「その場で終わり」ではなく、家庭でも再現できるように専用のキットを配布してくれるため、家族と一緒に学び直すこともできます。実験内容を繰り返すことで、理解が深まり、保護者も内容を共有しやすいのが魅力です。
カリキュラムは、以下のように非常に幅広く構成されています:
- 自然科学分野(エネルギー・粒子・生命・宇宙・地球)
- 応用分野(プログラミング・ロボット・エンジニアリングなど)
理系分野の中でも、子どもがどのジャンルに強く興味を持つのかを見極めるヒントになる構成で、将来的な学びの方向性の手がかりにもなると思います。
体験した感想
栄光サイエンスラボでは、実際の在籍クラスに体験生として参加することができたため、子ども自身がその場の雰囲気や学習の流れをリアルに感じ取ることができました。周囲の生徒たちが真剣に取り組む姿勢にも刺激を受けていたようで、「また行きたい!」と目を輝かせて帰ってきたのが印象的でした。実際の授業の講師の方のテンポや説明のわかりやすさにも信頼感があり、授業そのものの臨場感と学習の雰囲気を体感できたことは大きな収穫でした。
一方、ベネッセサイエンス教室の体験は、体験用のクラスではありましたが、無料で参加することができ、短時間ながらも非常に密度が高く内容の深掘りが印象的でした。特に、実験前に「こうしたらどうなると思う?」と仮説を立てる時間を丁寧にとってくれたことで、子どもが考えるモードに自然と入っていったのがよくわかりました。実験そのものもわかりやすく、通常授業では保護者向けのフィードバックも丁寧で、教室の理念やカリキュラムへの理解が深まりました。
どちらの教室も素晴らしく、それぞれに強みがありますので、優劣をつけるのは難しいところです。
- 「定期的に通って、さまざまなテーマの実験・科学の世界に浸りたい」という場合には、月2回の授業スタイルが魅力の栄光サイエンスラボがおすすめです。
- 一方で、「家庭でも復習キットを用いながら一回ごとの学びをしっかり深めたい」というご家庭には、月1回の内容が濃いベネッセサイエンス教室が向いていると感じました。
長期休み限定の一回完結講座もおすすめ!
なお、両教室ともに春休み・夏休み・冬休みなどの長期休みに、一回完結型の特別講座を実施しています。これらは会員でなくても参加できることが多く、スケジュールが合わない方や、まずは様子を見たいという方には、気軽に始めることのできるプランです。
特別講座でもしっかりと実験を行うことができるため、「子どもが楽しめそうかどうか」「教室の雰囲気が合いそうか」を確認するには十分です。忙しいご家庭でも無理なく参加できるので、体験教室の後は、まずはこういった機会から徐々に試してみるのも良いと思います。
まとめ
子どもが理科の授業に入る前の幼児期・低学年のうちから、実験や観察に触れておくことで、「科学って面白い!」という好奇心や、自信につながる得意意識が育まれていくことを実感しました。
学校の理科は通常小学校3年生から始まりますが、前もってこうした体験を重ねておくことで、授業内容を抵抗なく受け入れられるようになりますし、「知ってる!やったことある!」という経験が子どもの学習意欲に火をつけてくれます。
また、体験教室を通じて子どもの興味の方向性や好きな分野(我が家では応用科学というよりは自然科学分野に興味がありそう)を一緒に見つけていくプロセスは、親にとってもとても楽しく、貴重な時間でした。
子どもの「好き」を深める場として、サイエンス教室はとてもおすすめです。まずは、体験参加や特別講座などを活用して、親子で一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
関連記事:【自然が教科書!】早稲田こどもフィールドサイエンス教室で学ぶ“本物の科学体験”
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