【小学校受験】我が家が大切にしていた願書のポイント3つ

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こんにちは。しまうまママです。
このブログは、私立小中高一貫の女子校を卒業したワーママである私が、娘と共に挑んだ小学校受験の記録を綴っています。

わが家の受験結果は、国立の1校だけは抽選落ちでしたが、その他の受験校(私立・国立・都立)はすべて合格をいただくことができました。親としては驚きと感謝の気持ちでいっぱいですが、その背景には「家庭として何を大切にしているか」を丁寧に伝えることを意識した願書作成があったと感じています。

今回は、これから願書の準備をされるご家庭に向けて、わが家が実際に大切にしていた「願書の書き方のポイント」と「例文サンプル」「やってはいけないNG例」をご紹介します。

願書

1. 具体的なエピソードと背景を整理する

願書に書くべきは、特別な成果や華やかなエピソードではありません。大切なのは「家庭での教育方針が透けて見えるような日常の出来事」です。

例えば、「挨拶を大切にしている」というテーマひとつをとっても、その理由は家庭によって異なります。

  • 挨拶は相手を大切にする思いやりの表れだから
  • 会話の入り口となり、信頼関係を築く第一歩だから
  • 周囲との一体感を生み、社会の一員としての自覚につながるから

同じ「挨拶」でも、こうした理由をきちんと添えることで「わが家の教育方針」が浮かび上がってきます。さらに、志望校の教育理念と重なる点を見つけて結びつけると、説得力が一段と増します

学校が安心できるエピソード例

  • 登下校のマナーを守れるよう心がけている
  • 自分の行動が周囲にどう影響するかを考えて行動できる
  • 相手の気持ちに寄り添える、思いやりのある姿勢を持っている
  • 友達の違いを受け入れ、安易に流されずに行動できる

こうしたエピソードは、学校が最も気にしている「安心して預かれる子どもかどうか」という視点に直結します。登下校のマナーの悪さによる苦情の電話や校内でのいじめなどの問題は、学校は非常に避けたい事案なので、そういう心配がないことが伝わるといいかと思います。


2. 卒業後のわが子の姿を想像する

願書作成で迷いがちな「志望動機」。ここで役立つのが「6年後のわが子の姿」をリアルに想像することです。

学校説明会や公開行事で見た在校生の姿を思い浮かべながら、「この学校で学んだら、我が子はどんな成長を遂げるだろうか」と考えてみます。

  • 体験学習に力を入れている学校
     → 興味を広げ、自ら調べ研究する姿が想像できる。
  • 協調性を重んじる学校
     → 思いやりや奉仕の心を育み、人間的な器が広がっている。
  • 国際教育に力を入れる学校
     → 多様性を尊重し、自分の意見をしっかり伝えられるようになっている。

こうして想像した「卒業後の姿」と「家庭で大切にしてきたこと」を重ね合わせると、自然と説得力のある志望動機が出来上がります。


3. シンプルでわかりやすく書く

学校の先生方は、数百枚もの願書に目を通します。長く複雑な文章よりも、簡潔で明快な文章の方が読みやすく、気持ちが伝わりやすいのです。

実際、わが家では最後の仕上げの段階でChatGPTを活用し、文章を校正してもらいました。あくまで「最初から丸投げで作成する」のではなく、「自分で下書きを書いた上で、より読みやすくする」ために利用したというスタンスです。こうした工夫は、忙しい受験期に親の負担を減らす一助にもなりました。

ポイントは以下の3つ

  • 家庭で大切にしていることを端的にまとめる
  • 子どもの良さが伝わる具体的な事例を選ぶ
  • 志望校で学ぶことを通じて伸びる姿を描く

この3つが整理されていれば、写真館選びや写真の服の色などの小手先のテクニックに頼らずとも、子供と家庭の良さが十分に伝わります。(我が家の写真は近所の写真店で白ポロシャツで撮影しました。)


願書の例文サンプル

ここで、実際に使える「願書の一部例文」をご紹介します。もちろんご家庭ごとに内容は異なりますが、書き方の参考になるはずです。

志望理由の例文

貴校の「体験を通じて学ぶ教育方針」に共感しております。娘は幼い頃から自然や動物に関心が強く、休日には家族で博物館や科学館に足を運んでまいりました。貴校の多彩な体験学習の中で、自ら課題を見つけ探究する姿へと成長できると確信し、志望いたしました。

子どもの様子の例文

娘は、日々の生活の中で「相手の気持ちを考えること」を大切にしています。友達が困っているときには声をかけたり、一緒に解決策を探したりする姿が見られます。家庭では「自分の行動が周囲にどう影響するか」を話し合うことを意識しており、そうした積み重ねから相手を思いやる心が育ってきたと感じております。


願書のNG例(やりすぎエピソード)

逆に、避けたいのは「背伸びしすぎたアピール」や「学校の理念とずれた強調」です。

  • 過剰な習い事の列挙
     例:「英語、ピアノ、水泳、バレエ、プログラミングと多彩な習い事をこなしています」
     → 学校側は“多忙すぎる子”に不安を抱くこともあります。
  • 家庭教育を理想化しすぎる
     例:「毎日家族全員で読書をし、常に知的な会話を心がけています」
     → 現実離れしていると、逆に不自然に見えます。
  • 自慢話ばかり
     例:「○○コンクールで最優秀賞をいただきました」
     → 実績だけを並べても「学校のカラーに合うかどうか」は伝わりません。

まとめ

小学校受験の願書は、単なる書類ではなく、家庭と学校をつなぐ最初のメッセージです。

  • 普段のエピソードをもとに家庭の教育方針をにじませる
  • 卒業後の姿を具体的に想像し、志望理由に結びつける
  • シンプルでわかりやすい文章に仕上げる(仕上げ段階でAI校正を活用するのもおすすめ)

これらを意識すれば、無理に特別な話を盛らなくても、「わが家らしさ」が伝わる願書になります。願書作成は受験準備の大きな山場ですが、家庭で大切にしていることを整理する良い機会でもあります。焦らず、丁寧に取り組んでみてください。

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